浮かし、ビジネスも楽しん

浮かし、ビジネスも楽しん
「引率」という仕事がある。
私学に勤めていた私は、海外への修学旅行に、「引率教師」として出かけることが多かった。
安全第一を掲げて生徒を海外に連れて行く時、肝要なのが移動中の安全確保である。
そのために、しっかりとした航空会社を選ぶ。基本的には、金額が高くても、日本を代表する航空会社でなくてはいけない。
ある学校で、引率生徒が多くて、ひとつは日本の大手航空会社で、もうひとつは相手国の格安航空会社を選択せざるをえなかったため、一悶着起こったという話がある。
当たり前の話である。
学校も、旅行業社もあまりに知恵が無さすぎる。
さて、教職を辞してのち、私は移動手段には、専ら格安航空会社を使うようになっている。
まず、憂慮すべき日程上の不具合がなくなった。
すべて自分の好きにできる日数と時間を有している。よって、ネットで安い価格を探し、乗れる便を選ぶことができる。
次に、必要のないものがある。
例えば、夜食とか、機内ゲームとか映画。これはまったくいらない。
空港ラウンジでジュースとクッキーを買って、機内に持ち込めば済むことである。絵を描きたくなったらiPadで描くことができる。音楽を聴きたければiPhoneにたっぷりと入っている。
いつだったか、シカゴから成田へ戻る時、ひょんなことからファーストクラスに乗ることになってしまった。横になってゆったりと過ごすことができたが、nkgw様、お茶のお支度ができておりますがいかがなさいますかとか、お食事はとか、いちいちうるさくてかなわなかった。
貴重な体験であったが、気を遣ったことは確かだ。
それに比べれば、格安航空会社の便は、誰も彼も、何の一言もない。
与えられた席で好きなことをして目的地について、浮いた金をそこで使える。ありがたいことである。
今、ビジネスマンも格安航空会社を使うそうだ。経費を浮かし、ビジネスも楽しんでおこなうという。中国からの旅行者もこの飛行機を使ってやってきて、日本の観光地で爆買いをしてくれる。
これまでは海外旅行だからと、豪華に過ごすというのが一般的であった。第一、飛行機に乗ることが、特別なことであった。
しかし、時代は大きく変化した水光槍價錢
飛行機は特別な乗り物ではなく、単なる移動手段にすぎないと考える向きが強くなってきた。
これは、安価でもいいものを体験するという新しい旅行のあり方を日本人に提起しているのだと思う。
おそらく、私のような歳のいった旅人が、格安航空会社を乗りついで世界を巡っているはずである。
時代が、我らの世代のために動いていると考えるのは考えすぎだろうが、その時代を活かさない手はないとも思うのである。
さあ、荷物の重さを厳重に管理して、旅に出る準備を始めよう。


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